肩こりと枕の関係

肩こりの基礎知識

 

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「肩が疲れた」、「肩こりがひどい」という経験は誰でもあると思います。このように肩が疲れる理由としては、筋肉疲労や血行障害が原因で起こるものもありますし、病気が原因で起こることもあります。特に女性の多くは悩んでいる症状の1つに肩こりが必ず挙がるほどです。

 

 

この肩こりとは症候名のひとつで、肩だけでなく、首も凝ることが多いですし、「肩が張る」ことも含まれるようです。もう少し詳しくいえば、項頸部から僧帽筋エリアの諸筋あたりに詰まったような、こわばった感じや、不快感、重苦しさ、時には痛みも感じる症候の総称で、日本では「肩こり」という名称なので、肩を指す表現ですが、この症状を諸外国では首や背中の疾患として示しているようです。

 

 

肩こりの原因としては、諸説があるのですが、確定的な診断方法や治療法が無いのが現状で、結果として腰痛などと共に不明な点が多い疾患となっているのです。有力な一説では、同じ姿勢をとり続けることから頭や腕を支える僧帽筋や周辺の筋肉が持続的緊張状態になって、筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こっているとされ、そのため酸素や栄養分が末端までゆき届かずに、疲労物質が蓄積して肩こりとなると考えられています。

 

 

肩こりは進行すると圧痛点やこりを感じる部位が拡大していきます。ひどくなると、頸部から肩上部に「ズシッとした感じ」、「何かものがのっているような重い感じ」となり、こうした重苦しさを放置していると痛みを感じるようになります。こうなると背中が痛くて眠れないことも多く、悪循環に陥ってしまいます。